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「伊波貝塚」「伊波城跡」「伊波ヌール墓」…うるま市石川伊波の遺跡・史跡

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 うるま市石川伊波には、「伊波貝塚」「伊波城跡」「伊波ヌール墓」などの遺跡や史跡があります。「伊波貝塚」は、南島の先史文化を考える上で欠かすことのできない遺跡で、国指定の史跡となっています。

参照(国指定文化財等データベース http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/index_pc.asp

 「伊波城跡」は、野面積でつくられた城で、未整備のままでしたが、今後の整備計画が作成されています。城内には、数カ所に拝所がありました。「伊波ヌール墓」の周辺には多くの古墓が点在しているので、バイパスを造る際、トンネルを通して、遺跡を保護しました。

01-0304 伊波貝塚

02-0304 伊波貝塚

03-0304 伊波貝塚

「史跡 伊波貝塚 昭和47年5月15日 国指定…この貝塚は、金武湾を望む標高90メートルの丘陵下方のゆるやかな傾斜地に形成されています。遺跡の範囲は東西約160メートル、南北約20メートル-ほどで、貝層がその中に点在しています。貝層は厚さ60センチメートルほどで、海水産・淡水産・陸産の貝類のほか魚骨、じゅごん・いのしし・いぬ等の獣骨とともに、磨製石器等の石器、土器、骨針等の骨製品、垂飾類の貝製品が出土しています。 この貝塚は、大正9年大山柏氏が発掘を実施し、荻堂貝塚とともに戦前から著名な貝塚として知られています。伊波式土器を出土する標準遺跡でもあって沖縄諸島貝塚時代前期に属し、南島の先史文化を考える上で欠かすことのできない遺跡の一つです。 沖縄県教育委員会 昭和53年3月31日」

04-0114 標識

05-0114 伊波城跡

06-0114 伊波城跡

07-1127 伊波城跡

「沖縄県指定史跡【伊波城跡】…伊波城跡は別名、伊波グスクとも呼ばれ、石川市街地を北東側に見降ろす標高87mの丘陵に位置し、東西45m、南北52mの範囲に一重の石垣をめぐらせた単郭式の城で面積は3712m2の比較的小型のグスクといえます。城壁は自然の地形を巧みにとりこみながら石垣をS字状にくねらせ、自然石をほとんど加工せずに積み上げていく野面積(のづらづみ)という技法でつくられています。平成元年の発掘調査によって城内の地表下50cmから数回の立て替えをしたと思われる柱穴跡(ちゅうけつあと)が発見され、掘っ建て柱建物の存在が確認されました。また大量の地元産土器や外国産土器中国産の青磁(せいじ)や白磁(はくじ)、三彩陶器(さんさいとうき)・褐※陶器(かつ※とうき)・染付(そめつけ)・南島産の須恵器(すえき)なども出土しており、伊波按司の交易の広さと力を知ることができます。また当時の人々の食べ残した貝殻や魚や猪の骨なども出土しています。これらの遺物は13世紀後半から15世紀のものが多く出土していますが、同時に貝塚時代の土器も多数出土しており、約二千八百年前の貝塚が伊波グスクを含めたこの丘陵ぜんたいにあったことがうかがわれ、この地域が古代から人々の重要な居住地であったことを改めて教えてくれます。平成5年2月設置 沖縄県教育委員会 石川市教育委員会 許可なく文化財の現状を変更したり保存に影響を及ぼす行為をすることは法律および条例で禁じられています。」

08-0114 伊波城跡

09-0114 拝所

10-1127 伊波城跡

11-1127 伊波城跡

「県指定史跡 伊波城跡 昭和56年6月15日指定…伊波(いは)城跡は、琉球石灰岩からなる標高87mの丘の上に築かれた石垣囲いのグスクです。伝承によれば、1322年には怕尼芝(はにじ、羽地はねじ)按司(あんじ)に滅ぼされた今帰仁(なきじん)グスクの城主の子孫がこの地に逃れてきて、のちに力を得て伊波按司(あんじ)となって、ここにグスクを築いたものといわれています。構造は周縁に一重だけの城壁をめぐらす単郭式で(たんかくしき)で、石垣はほとんどが自然石をそのまま用いた野面(のづら)積みという方法で積まれています。東北面は切り立った自然の断崖(だんがい)を利用し、南面は突き出た自然岩をうまくとりこんで、石垣をめぐらしています。グスクの内外には、グスク土器、外国製陶器(いわゆる南蛮など)、中国からもたらされた青磁(せいじ)などがみられます。なお、この地域において許可なく現状を変更することは、県条例で禁じられています。沖縄県教育委員会 石川市教育委員会」

12-1127 拝所

13-1127 拝所

14-1127 拝所

15-1127 拝所

16-1127 伊波城跡

17-1127 伊波城跡

18-1127 伊波城跡

19-1127 四等三角点

20-1127 石川市街

21-1127 石川市街

22-1127 石川市街

23-1127 石川市街

24-0114 伊波ヌール墓

25-0114 伊波ヌール墓

「伊波ヌール(ノロのこと)墓は、伊波ノロの遺骨(いこつ)を納(おさ)めた墓と伝えられています。伊波ノロは、琉球王府より任命された公事ノロで、伊波、山城、嘉手苅、石川の祭祀を司っていました。 旧石州市教育委員会の調査の結果、墓室内には、15基の厨子甕(ずしがめ)があり、そのほとんどに2体修分の骨が納められていたことがわかりましたが、銘書(ミガチ)はなく、遺骨の名前や亡くなった年代を特定するにはいたりませんでした。現在は、伊波自治会を中心に管理され、収穫祭のウマチー行事や清明祭の時に参拝が行われるなど、地域に関わりの深い文化財として大切にされています。ノロ墓の下を通るトンネルの丘陵崖下には、タカ御墓(スミス御墓)など多くの古墓が点在しています。うるま市指定文化財」

26-0114 伊波ヌール墓

27-0114 石川バイパス

 「伊波ヌール墓」の下はトンネルで、石川バイパスが通っています。

28-1127 ヌール家

29-0114 ヌール家

30-1127 神アサギ

31-0114 ヌール家・神アサギ


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