ホムス工業専門校(学生数約400人、教員約70人)には、電子、電気、化学、食品、金属加工、自動車の6学科があり、2009-2010年のスケジュールは次の通りでした。
First term(9/14~12/31)、First term exams(1/4~1/15)、Mid-term holiday(1/16~1/24)、Second term(1/25~5/14)、Second term exams(5/17~5/28)、Summer term exams(7/12~7/30)、New year(9/15~)。
1期が約4ヶ月で、2期あり、その後に約3ヶ月の休暇があります。1期と2期、それぞれの中間にもテストが実施されます。約2ヶ月ごとにテストがあるという状況です。
化学科1年次は、約20人ずつの2クラスに分かれて授業が行われます。2年次では、LabsとTechに2分され、それぞれが3グループに分かれ、1クラス6~7人で授業が行われ、全員に卒業研究が課されます。火曜日の午前中、Techグループ2年次は全員、工場での実習に出かけます。
2010年4月21日(水)、バス3台を連ね、学校全体で、Hassia Industrial Cityの工場見学に出かけました。前日依頼した際、化学科と同行する段取りになっていたのですが、定員オーバーのため、急遽、自動車科のバスに乗せられ、自動車の組み立て工程を見学することになりました。
写真1
訪ねたのは、SIVECO INTERNATIONALです。同社は、SyriaとIranのSaipa Corporation が提携している、車両Vehicles組立て会社Companyで、1年当たり(エンジン1300 CC) 20000 台の生産が可能です。部品はすべてイランから輸入し、そこでは、組み立てのみを行っているようです。
写真2
シリアの国営企業では、ほとんどが撮影禁止なのですが、同社は民間で、撮影してもいいか尋ねると、「問題ない」とのことでした。
工場の一画には、組み立てを終えた車が整然と並んでいました(写真3)。車のフロントガラスに仕上がり伝票らしいのが貼ってあり、「MADE IN SYRIA」と印字されていました。
写真3
思っていた以上の生徒がデジカメを持参しており、見学しながら、あちこちで撮影していました。ポーズをとっている生徒もいます。
帰り道、バスはオロンテス川沿いにあるレストランに立ち寄りました。レストランでは、テーブルごとに注文を取っていましたが、多人数のせいか、料理はなかなか出てきません。しかし、シリア人は、おしゃべりをしたり、散歩をしたりしながら、のんびりと待っています。
そのうちに、数人の男女が手をつないで輪になり、流れている曲に合わせて踊り出しました。輪はどんどん大きくなっていきます。こういう光景は、「いかにもシリア」という感じです。
写真4
結局、3時間ほど、レストランで時を過ごすことになりました。