Quantcast
Channel: 結~つなぐ、ひらく、つむぐ~
Viewing all articles
Browse latest Browse all 567

真珠道を歩く(2)…金城橋から識名へ!

$
0
0

 金城町の石畳道から金城橋(カナグスクバシ)を通って識名方面に向かいます。橋の北側には、「重修金城橋碑文(じゅうしゅうカナグスクバシひぶん)」の碑が建立されています。

 

01-1106-1721

02-1106-1719-02

03-1106-1720-01

「金城橋と識名平(カナグスクバシとシチナンダ)…金城橋(カナグスクバシ)は、琉球王国時代、首里識名台地の間を流れる金城川に架けられた橋である。……1945年の沖縄戦により橋も碑も破壊されたが、現在残っている碑の残欠は、1985年改修の際に、橋の北側に移設されたものである。識名平(シチナンダ)は、金城橋から識名に至る坂のことで、呼称は方音の「シチナヒラ」が転化(てんか)して「シチナンダ」となり、さらに坂の意味を加え「シチナンダビラ」ともいう。かつては松並木の続く幹線道路の一部でもあった。その他、この付近は、かつて金城川を遡(さかのぼ)って船の往来があった頃、宮古(みやこ)の人々が、海上安全を祈願して川岸の洞くつに魚の形を刻んだという伝承から「魚崎原(イユサチバル)」という地名や、川に身を投げた夫婦の怨念が人魂となって、坂の上から川岸まで漂うという「識名平の遺念火(シチナンダヌイネンビー)」の伝承が残っている。」

04-1106-1722

05-1106-1724-01

「チョンチョンガー…繁多川字指定文化財 山側の土手からチョンチョンと落ちる水が溜まってできた井泉(せいせん)であることから、この名が付いたようである。シチナンダビラ(識名平)の途中にあって、真珠道(まだまみち)を往来した人々の喉を潤した井泉(せいせん)であった。チョンチョンガーは『球陽(きゅうよう)』には『真川(マガー)と記載されている。戦後の宅地造成により井泉(せいせん)は焼失した。平成20念3月31日 繁多川自治会』

06-1106-1726

07-1106-1728-01

08-1106-1728-02

09-1106-1729-02

10-1106-1735

11-1106-1736-01

「繁多川字指定文化財 真珠道(まだまみち)…首里城守礼門東南脇(しゅりじょうしゅれいもんとうなんわき)の石門(いしじょう)を起点として金城町、シチナンダビラ(識名坂)メーミチー(前道)、ムラグワー(村小)シードービラ(勢頭坂)識名を経て、真珠湊(国場川河口こくばがわんこう、那覇港)にいたる約4キロの石畳道(いしだたみみち)である。この真珠道(まだまみち)の建設は、今から487年前尚真王代(しょうしんおうだい)(1477〜1526)の重要な土木事業であった。 昭和21年11月17日 繁多川自治会」

12-1106-1736-02

13-1106-1737-02

「繁多川字指定文化財 メーミチー(前道)…メーミチーは、尚真王(1477〜1526年在位)代に築かれた真珠道(まだまみち、石畳道)の一部であった。北はシチナンダビラ(識名坂)を経て首里へと続いている。主要な井泉(せいせん)がこの道沿いに多いこともあって、昔から繁多川の地域住民の生活に密着した道であるとともに、他地域の人々の往来も多い道であった。全長250m、道幅平均約3.3m 平成20年3月31日 繁多川自治会」

14-1106-1739-01

「繁多川字指定文化財 ハンタガー(繁多川)…ハンタガーとは元々、ハンタ(端)にある井泉(せいせん)を意味したとされ、この呼び名に「繁多川」の字が当てられ地域の名称になったともいわれる。ハンタガーは、シチナンダヌカー(識名平の井泉)とも呼ばれ、地域の人々の飲料水や生活用水に利用されてきた。昔は旧暦の6月26日になると、メーミチー・素意の3つの井泉(せいせん)とも「カーヒラシー」(井泉浚い)が行われた。中の水を汲みだすと、エビや魚が取れ、子どもたちの楽しみの一つだったという。…平成20年3月31日 繁多川自治会」

15-1106-1740-01

16-1106-1743

17-1108-1743-02

「繁多川字指定文化財 ボージガー(坊主川)…ボージガーの名称は、近くにあった神応寺や識名宮にちなんだものであったといわれている。また、『琉球国由来記』(1713年)には「御穀泉」(オコクガー)と記されており、「乳のような泉・善い泉」を意味したようである。ボージガーの水は、非常に美味しく、「繁多川豆腐」作りには大いに利用された。…平成20年3月31日 繁多川自治会」

18-1108-1744-02

19-1106-1746-02

20-1108-1745-01

「繁多川字指定文化財 ウフカー(大川)…古来、人々は泉の湧く所を見つけ、集落を形成してきた。そのため、古い泉は人々の飲料水・生活用水として大切にされ、かつ神聖視されてきた。このウフカーも戦後まで、正月のワカウビー(若水)を汲む井泉(せいせん)として利用されてきた。また、ウフカーの豊富な水を利用して昭和30年代に簡易水道が敷設され、繁多川の各世帯に水が供給された。…平成20年3月31日 繁多川自治会」

21-1108-1745-02

22-1108-1746-02

23-1108-1746-03

24-1106-1756

25-1106-1757-02

26-1108-1749


Viewing all articles
Browse latest Browse all 567

Trending Articles